後から来るもののために 詩

 戦後70年間のめまぐるしい経済界の変化に、どのようなかたちであるにせよ関与してきたあらゆる者たちは、坂村真民の詩「あとから来る者のために」に、心を動かされます。
経済優先の社会の中で、多くの幸せの元を失った今こそ、先に行く者達は詩の中のような作業を身体を使ってしていかなければなりません。
そして、後から来る者たちは、先人の智恵を活かして汗をかき、待っているのではなく自ら自分にできる、自然と共存できる暮らしを取り戻すために、精一杯身体を動かして行くことで、全ての世代の共同作業が実現可能になります。

 綾部市奥上林地区にあります鳥垣村落は、まさにその作業をしていくに相応しい水源の里です。これ迄に何人かのシュウマッハカレッジで学んだ方達は、異口同音に「正にこの場所こそが日本のシュウマッハカレッジになり得る」と言われてきました。
私の中で20年以上も持ち続けた「自然豊な村で暮らしを身につける体験の場所をつくりたい」との構想は、今やっと実現しようとしています。

 机上の空論を語り合うのではなく、実際の暮らし方や、村の方達から様々な智恵と行動を教えていただき、現実に生きていくすべを身につける学舎として、『一即一切塾』を水源の里、鳥垣で育てて参ります。
またお宿、喫茶を営んでおりますあやべ吉水にお出掛け下さいます国の内外からのお客様とも、偶然のお出会いの中から別な暮しを見つけていただく楽しさも経験していただきたいと思います。

中川誼美


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