One for All, All for One
命が喜ぶ暮らし方、地球が喜ぶ生き方を
具体的な暮らしと語り合いの中から
学び体得するための場
私たちはしばしば個を主張して、個としての幸せを考えがちです。 しかし、自分のものだと信じて疑わないこの肉体は、もともとは父母から与えられたものでした。 生まれた後も、穀物、野菜、生き物を採り入れて生きてきました。
このように私たちの肉体は他の生物、もっと大きく言えば宇宙と物質を共有しています。 このことは心についても言えます。 自分ひとりだけ幸せになれればいいと思いがちですが、周囲に不幸せな人が増えれば、子供の将来や私たちの老後にもその影響が巡ってきます。
一即一切とは、ひとつのことが全体につながっていると言う仏教用語です。 部分的な対応に固執することなく、全体のことを考えることです。 他を押しのけて一時の利益を得たとしても、やがては無駄な争いが増え、安寧な状態は長続きしません。
芥子粒のような私たちの存在ですが、その考えや行為は全体に広がり、結局、私たちに返ってきます。 しかし逆もまた真です。 我々はちょっとした思いやりや行動で、幸福の種をまくことができます。 ゆっくりですが、社会を変えることもできます。
我々が次世代の人々に遺すべきは、この良い連鎖ではないでしょうか。
一即一切塾では全体感を持って日々の生活に役立つ活動を目指しています。 自然の中で四季の移ろいを感じながら、農業、食事、地域活動、日本文化の見直しなど、古き良き日本の文化を現代の生活に活かしてゆく道を求めています。
